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2011.05.12

最上級の贈りもの。

もう4年前になろうとしている。


ハンニバルにはじめて会い、
両手の上に、ちいさくてあたたかな体を乗せたあの日。


人なつこいはずのキャバリアだというのに愛想もなく、
ただ、わたしの手のひらの上でじっとしていた。

尻尾を振り、甘えてくるほかの犬たちの中で
ひとりウトウトして、媚びもしなければ、甘えもしなかった不思議な仔犬。


なぜか、心は決まっていた。


それまで、顔を伏せたままろくにこちらを見なかった仔犬は、

家への帰り道の車の中で、突然にわたしの顔を見上げ、にっこりと笑った。


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まるで、こうなることを知っていたかのように。


今にして思えば、あのふてぶてしさは今に通じているよね・・・


膝のうえ争いに敗れると、あからさまに不満げな様子でくっつく。
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5月8日に、ハンニバルは4歳になりました。



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ふだんは、小賢しくて、ふてぶてしいハンニバル。


奇怪な行動は毎日のようにあるし、

いまだに「ぎゃ~~!」と悲鳴をあげさせられてる。


ユニクロの袋をとられたくなくて、マズルにひっかける…
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その反面、「まさかこんな犬がいるとは」と、出逢うまでは想像しなかったほど、

感情表現が豊かなハンニバル。



そして、愛情深く、時に勇敢なハンニバル。


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3年前のちょうど今ごろ。 


まだ1歳になったばかりの5月。


ハニョの耳の下に突然大きなしこりができて救急で病院へ行き、
同時に、てんかんと思われてる脳発作を起こして、
二度三度と救急病院のお世話になったことがありました。

原因不明のリンパ節の腫れと、それに続くてんかん発作。

あの頃は本当に毎日が暗く重く、ただ怖かった。


救急で病院に向かうタクシーの中で、ぐったりしたハニョを腕に抱きながら
どうなってしまうのか怖くておそろしくて、
わたしはひとり、ガタガタと震えていました。

動物病院では獣医師の方3名が同時に診てくれて、
どんな可能性があるか、真剣な表情で話し合ってくれました。


診察と検査の間、知らない大勢の人に囲まれ、身体を触られて
口を大きく開けさせられ、リンパ節の腫れの様子を見て、
血液を採り、喉の組織も摂って、注射をして・・・

とても怖かっただろうし、太い針を刺して痛かっただろうと思う。

それなのに君は鳴きも暴れもせず、前足の肉球にぎゅっと力を込めて
耳を伏せ、診察台の上でじっと耐えていた。


すぐそばでハニョを励ましながら、わたしもしっかりしなくてはと思っていたのに、

「ガンだとは思いたくないけれど、病理検査をしましょう」

と院長先生に言われた瞬間、

頭は真っ白になり、体内の血液が急激に下りてきて
歯の根が合わないほどに体中がガタガタと震え、涙があふれて
貧血と吐き気で立っていられなくなってしまいました。


「大丈夫ですか」と看護士さんに支えられ、椅子に座るように促された時、
診察台からわたしを見ていたハニョは、耳をつんざくほどの悲痛な声で鳴き、
診察台の上でもがき始めました。
先生たちの手を振り払ってこちらへ来ようと、必死になってもがいて、
息苦しくなるほどの悲鳴を上げて・・・


それを見た先生が口にした言葉。


「この子は、自分のことなら痛くても苦しくてもガマンできるんですよ。
でも、飼い主さんがつらそうにすることはガマンができないんですね。
強くて優しい子じゃないですか。一緒にがんばりましょう。」 


そのとおりだった。

自分は痛い思いをしているのに、じっとガマンして
わたしが泣き出したら、悲鳴を上げて慌ててこっちへ来ようとするなんて。

近寄って、「ごめんね、心配ないよ、大丈夫だよ。」と言うと、
両方の前脚をわたしの首にぎゅっとまわして、顔と顔をくっつけて
涙をただペロペロと舐めてくれた。


親類が亡くなって泣いたときも、

ペロの家族が決まって泣いたときも、

君は慌てて走ってきて、わたしにしがみついて頬を寄せ、
顔を舐めてくれた。


2007年8月、生後3か月。
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君を心配させないように、君よりも勇敢でいられるようにと努力をしても

きっと、まだまだ君にはかなわないよね。


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わたしにできるのは、

あなたが生きるちいさな世界を大切に大切にあたためること。


毎日、両腕でしっかりと抱きしめること。


折り重なって眠ること。


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あなたの好きなことが損なわれないように、努力し続けること。


かまってもらえない時には、人目を引くやり方を心得てるおそろしさ・・・
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ハンニバルに出逢ったあの日、
心の中にぽっと小さな灯火が点ったのを感じた。

心をあたためた小さな灯りはいつの間にか、
自分の行く道をあかるく照らす、大きな大きな灯りになっていた。

灯火は足元を照らし、さらには進むべき道を照らし、
まだ見ぬ未来までも照らしてくれている。


長い長い放浪の果てに
やっと巡りあった、わたしのたからもの。

その灯火を、大切に大切に守っていかなくてはと思います。


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これからもずっと、

小型犬らしからぬ力で羽交い締めにしてね。


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ハニョ、

お誕生日おめでとう。


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毎日毎日、たくさんの贈りものをありがとう。


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